2026.10.06
「【解説】新事業・ものづくりを支援する補助金が公募開始」
ニュースの概要
中小企業庁は、「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」の第1回公募に関する情報を公開しました。
この補助金は、中小企業などが新しい事業に挑戦したり、技術的な工夫を取り入れた製品・サービスを開発したりする際の設備投資などを支援する制度です。また、海外市場への展開に向けた国内の輸出体制を整える取り組みも支援の対象とされています。
これまで別々に公募されていた「新事業進出」と「ものづくり」に関する支援が、今回から「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」として公募される形になっています。中小企業が新しい分野へ進出したり、製品・サービスの価値を高めたりするための投資を後押しする制度といえます。
中小企業庁の公募情報によると、第1回公募は2026年6月30日に公募要領が公開され、申請受付期間は8月31日から9月30日までとされています。
そのため、現在は第1回の申請受付期間を終えています。ただし、今回の公募をきっかけに、今後の設備投資や新規事業を考えている事業者は、制度の考え方や申請に必要となる準備について確認しておくことが大切です。
補助金は、申請すれば必ず利用できるものではありません。また、対象となる事業や経費、申請要件などは制度ごとに異なります。補助金ありきで計画を立てるのではなく、まず自社が取り組みたい事業を明確にし、その計画に制度が合っているかを確認することが基本です。
中小企業・個人事業主への影響
今回の制度で特に注目したいのは、「これから新しいことを始めたい中小企業」に向けた支援である点です。
例えば、これまで扱っていなかった商品を開発する、新しいサービスを提供する、これまでとは異なる顧客層を開拓する、といった取り組みが考えられます。
事業を成長させるためには、新しい設備やシステムが必要になる場合があります。しかし、設備投資にはまとまった資金が必要になることもあります。補助金は、こうした新しい挑戦に必要となる投資の負担を軽くするための選択肢の一つです。
また、既存事業を続けながら、新しい分野への進出を考えている企業にとっても、自社の強みをどのように新しい商品やサービスにつなげるかを考えるきっかけになります。
一方で、「補助金が使えるから新しい設備を買おう」と考えるのはおすすめできません。先に考えるべきなのは、その設備によって何を実現したいのか、どのように売上やサービスの向上につなげるのかという事業の目的です。
補助金の申請では、単に「設備を購入したい」と説明するだけではなく、その投資によってどのような事業を行うのかを整理することが重要になります。
前橋や群馬県内の中小企業でも、新商品・新サービスの開発や事業の方向転換、設備の導入などを検討している事業者は少なくありません。今回の制度は、そうした経営上の計画を具体的に考えるきっかけの一つになるでしょう。
なお、補助金の対象経費や申請要件、採択後の手続きなどは制度の公募要領によって決まります。実際に申請を検討する場合は、必ず最新の公募要領を確認してください。
また、補助金に関連して税務上の取り扱いが発生する場合があります。税額の計算や申告の判断など、税金に関する詳しいことは税理士にご相談ください。
今のうちに確認しておきたいこと
今回の第1回公募はすでに申請受付期間を終えていますが、今後補助金を活用したいと考えている事業者は、今のうちから準備を進めておくとよいでしょう。
まず整理したいのは、「何のために投資するのか」です。
新しい機械を導入したい、新しいサービスを始めたい、業務の仕組みを変えたいなど、やりたいことを具体的に書き出してみましょう。そのうえで、必要となる設備やシステム、外注などを整理すると、事業に必要な費用も見えやすくなります。
次に確認したいのが、資金面です。
補助金は、事業に必要な費用をすべて負担してくれるものとは限りません。自己資金や金融機関からの借入なども含め、事業全体としてどのように資金を準備するのかを考えておく必要があります。
そのため、普段から記帳を行い、売上や経費、手元資金などを把握しておくことが重要です。経営の数字が整理されていれば、新しい事業を始めるときにも「どのくらい投資できるのか」「投資した後の資金繰りはどうなるのか」を考えやすくなります。
さらに、補助金は公募のたびに内容が変わることがあります。今回の第1回公募に間に合わなかった場合でも、すぐに判断を諦めるのではなく、今後の公募情報を確認しながら、自社の事業計画を先に整えておくことが大切です。
株式会社adjustは、前橋市下沖町で、経営を数字でサポートする会計財務パートナーとして、記帳代行、経営コンサルティング、補助金・助成金の申請サポート、起業支援、保険代理店、セコム営業代理店、企業マッチングなどを行っています。LINEでの打ち合わせにも対応しています。
補助金は、あくまで経営を実現するための選択肢の一つです。まずは「どんな事業をしたいのか」「そのためにどんな投資が必要なのか」「資金をどう準備するのか」を整理し、そのうえで利用できる制度を探すことが大切です。
記帳や資金繰り、補助金の申請など、経営の数字のことで気になることがあれば、株式会社adjustにお気軽にご相談ください。
